ファミコン初の野球ゲームで、翌年に発売された『テニス』『ゴルフ』に始まる任天堂スポーツゲームシリーズの第1作目になる。スポーツゲームの売り上げとしては「Wii Sports」、「ゴルフ」に次ぐ第3位となっている。
1人用はコンピュータとの対戦、2人用はプレイヤー同士の対戦となっていて、当時のセ・リーグ6球団をベースにしたチームで対戦する。
十字キーの各方向と4つの塁を対応させた操作は、その後に登場する野球ゲームの基礎となっており、多くの野球ゲームが本作の操作を元にしている。シンプルな操作ながら感覚的に分かりやすい設定になっている。
スポーツゲームの売り上げとしては『Wii Sports』(2006年)、『ゴルフ』(1984年)に次ぐ第3位である。
ジャンル | スポーツ |
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発売元 | 任天堂 | |
開発元 | 任天堂 | |
発売日 | 1983年12月7日 | |
価格 | 3,800円 |
ゲームシステム
基本的に現実の野球のルールと同じであり、投球・進塁・帰塁・牽制球といった要素が実装されている。
投球時に上下を押すと投球スピードの調整ができ、左右を押すとカーブやシュートといった変化球を使い分ける。
選手の個人設定が存在しないため、選手データや打順は存在しない。なので、スタメンを選んだり選手交代を行うことはできず、打者や投手の利き腕はランダムに設定される。また、投手はいくら投げてもスタミナが衰えない。
守備は自動で行われるため、捕球動作を操作することはできない。プレイヤーは投球や捕球後の各塁への送球のみを行うことができる。
9回で決着がつかなかった場合、延長戦は行わず引き分けとして試合終了になる。また、一定以上の点差が開くとコールドゲームが成立する。
操作方法
十字ボタン | チームを選択します |
Aボタン | チームを決定します |
Bボタン | 使用しません |
セレクトボタン | ゲームモードの選択 |
スタートボタン | ゲームのスタート |
攻撃時(バッター)の操作方法
十字ボタン | バッターの位置を動かします |
Aボタン | バットをスイングします |
Bボタン | 使用しません |
攻撃時(ランナー)の操作方法
十字ボタン | 走らせるランナーの指定します |
Aボタン | 十字ボタンとの同時押しで帰塁させます |
Bボタン | 十字ボタンとの同時押しで進塁させます |
守備時(ピッチャー)の操作方法
十字ボタン |
ボールをコントロールします 牽制球を投げる塁を指定します |
Aボタン | 投球を行います |
Bボタン | 十字ボタンとの同時押しで牽制を行います |
守備時(野手)の操作方法
十字ボタン | 送球する塁を指定します |
Aボタン | 送球・追走 |
Bボタン | 送球・追走 |
評価
完全オートの守備が恐ろしく下手で、簡単なゴロを野手が避けてしまい外野に抜けるようなことも起こる。本作でプレイヤーが一番ストレスを感じる部分である。動作も鈍く、イライラさせられる。また、選手の個人設定がないため、味気無さを感じる部分もある。
しかし、野球ゲームの体裁は保っており、野球ゲームの草分けとして存在感があるのは間違いない。