ドットイートタイプのアクションゲーム。「パックマン」のルールに「ドットを食べるのに十字架の取得が必要」「画面が強制スクロールするので挟まれて死ぬ可能性がある」という個性的な特徴が加わっている。
2人同時プレイが可能で、協力しながら、時には妨害しながらプレイすることもできる。
ジャンル | アクション |
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発売元 | 任天堂 | |
開発元 | 任天堂 | |
発売日 | 1984年10月5日 | |
価格 |
3,800円(初期型) 4,500円(後期型) |
ゲームシステム
3つのステージで構成されており、3ステージをクリアする毎に迷路の形状が3パターンに変化して合計9ステージで1ループする。ステージごとにクリア条件は異なり、ループとは別に難易度も上昇していく。3パターンある迷路の中では、画面のスクロールにより袋小路になる危険性の高い2パターン目が最も難易度が高い。
主人公の「タマゴン」は最初、一切の攻撃手段を持っていないが、ステージ内にある十字架やバイブルを取得することで炎を吐き反撃できる。
操作方法
十字ボタン | 主人公(タマゴン)の移動 |
Aボタン | 十字架、バイブルを持った状態で押すと火を吐く |
Bボタン | 十字架、バイブルを持った状態で押すと火を吐く |
セレクトボタン | ゲームモードの選択 |
スタートボタン | ゲームのスタート |
ステージ構成
▶第1場面
ステージ上にあるドット「ボワボワ」を全部拾うのが目的。ボワボワは初期状態では一切取れず、通路上の十字架マークを取得している状態になると回収できる。
画面上に現れてステージの周囲をクルクルと回るソフトクリームを取るとボーナス得点となる。
▶第2場面
画面の四隅にある「バイブル」を拾い、これらをステージ中央にある「デビルホール」の4箇所の挿し穴にひとつずつセットすることでクリアとなる。
バイブル所持中は十字架同様に攻撃が可能となる。バイブルは自然消滅しないが一冊ずつしか持てず、デビルホールに挿し込むと消滅する。
ステージをクリアすると、敵の親玉であるデビルは小さなコウモリに変身し、次の迷路に逃げ出してしまう。
▶ボーナス面
画面内に6つの「?」マークのついた箱があり、これらを取得するのが目的となる。敵は存在せず、制限時間が終了するかステージの壁に挟まれるかのいずれかで次のステージに進む。ミスをしても残機は減らない。
通路上にある矢印を踏むことで画面を自在にスクロールさせることができ、箱のひとつに隠されている「卵」を取るとタマゴンが1機増える。
登場キャラクター
▶タマゴン
卵から登場する子供の怪獣。1プレイヤーが操作するタマゴンは緑色で、2プレイヤーは赤色になる。
歩き出すと壁に当たるまで自動的に進む。基本的に敵から逃げることしかできないが、ステージ内にある十字架やバイブルを取得することで炎を吐き反撃できる。炎で敵キャラクターを目玉焼きに変えて食べることで一時的にステージ内から消し去る。敵に捕まったり、スクロールするステージの壁に挟まれたりするとミスになる。
▶メダマン
ピンク色の体に大きなひとつの目が付いた魔物。ステージ内でタマゴンを追いかける者とデビルの指示に従って画面下でローラーの操作や足踏みによってステージをスクロールさせる者がいる。
▶ボンボン
茶色の体に大きなひとつの目が付いた魔物。メダマンよりも動きが敏捷で、復活も早い。
▶子デビル
倒すことはできないが、火炎放射により追い払うことはできる。行動範囲はステージ中央に限られている。
▶デビル
敵キャラクターたちの親玉。画面下に控えるメダマン2匹にステージのスクロール方向を指示する。
評価
既存のドットイートアクションに、画面のスクロールという新しさを加えている。ただ、迷路の種類は3種類しかなく、ステージが進むと難易度が上がるものの基本的には同じことの繰り返しとなる。新鮮味はあるものの飽きがくるのも早い。