ファミリーコンピュータ初期の作品であり、ファミコン初の麻雀ゲーム(2人打ち)である。また、日本で一番売れた麻雀パッケージソフトでもある。
本作の売り上げの決め手といえる要素は、多くの子供が親にゲームをねだる際に「麻雀も楽しめる」ということを常套句として用いたと言われている。これにより、ファミコン本体の売り上げだけでなく、本ソフトの売り上げにも貢献した。
「五目ならべ 連珠」とともに1983年8月に発売された準ローンチタイトル。
ジャンル | テーブルゲーム |
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発売元 | 任天堂 | |
開発元 | 任天堂 | |
発売日 | 1983年8月27日 | |
価格 | 3,800円 |
ゲームシステム
- 2人打ちだが、2人同時プレイはできず、相手は常にコンピューターとなる。
- 開始時の持ち点は各30,000で、プレイヤー側が親で開始する。
- 東1・2局、南1・2局の計4局を半荘とし、それを1ゲームとする。南2局流局の時点で親(CPU)がノーテンの場合でも半荘終了となる。
- 半荘終了時に得点の多い側が1勝となる。その後、点数をリセットして次の半荘を開始。それを繰り返し、どちらかの3勝先取で決着となる。ただし半荘終了時に両者同点だった場合、勝敗はつかず東1局に戻る。また、荒牌流局による輪荘の場合は本場数が南2局から継続される。
- セーブ機能等は無し。
- 1翻役が確定していない状態でロン和了すると役無しでチョンボになる。ノーテンで和了ったりノーテンリーチをかけて流局を迎えるとノーテンチョンボになる。
- 連荘あり。4本場から(二翻縛り)になる。
役のシステム
- 役満の複合はない。複合時は「門前」限定役が最優先されて、「門前」及び「副露」のどちらも問わない場合はどちらか一方に限定される。
- 平和と門前清自摸和の重複を認めれらない。四喜和は大四喜、小四喜どちらの形でも同等の扱いになる。
- 人和は役満扱いになる。
- 四槓子は4回目のカンが成立した時点で和了となる。
- 九蓮宝燈は萬子のみで、筒子・索子ではただの清一色になる。
- ドラは表ドラ、裏ドラ、槓ドラあり。槓ウラはない。
- ノーテン罰符は1500点。
- ハコはなし。残点が1,000点未満でもリーチ可能である。
- チョンボは親で12,000点、子で8,000点(満貫払い)
- 流し満貫、十三不塔、三連刻、四連刻、搶槓はない。
操作方法
牌をつもる | Aボタン |
牌を捨てる | カーソルを捨てる牌の上に移動し、Aボタン |
ロンをする | モードを「アガリ」に合わせ、Bボタン |
リーチをかける | モードを「リーチ」に合わせ、Bボタン |
ポンをする | モードを「ポン」に合わせ、Bボタン |
チーをする | モードを「チー」に合わせ、Bボタン |
カンをする | 十モードを「カン」に合わせ、Bボタン |
ゲームモード
- 初級(麻雀を覚えたての人)
- 中級(麻雀に強くなりたい人)
- 上級(麻雀に自信のある人)
評価
面子を3〜4人集めないと遊べない麻雀を、一人でも麻雀を楽しめるのが魅力のひとつだ。また、麻雀は覚えるべきルールが多く、かなりハードルの高い遊びである。それらを可能な限り緩和したコンピュータ麻雀ゲームは、当時画期的だったのだろう。