ドンキーコングシリーズの第3作目になる。アクションゲームだった「ドンキーコング」「ドンキーコングJR.」とは異なり、固定画面型シューティングゲームとなっている。
また、本作ではマリオは登場せず、主人公は「スタンリー」と言うオリジナルキャラになっている。
ジャンル | シューティング |
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発売元 | 任天堂 | |
開発元 | 任天堂 | |
発売日 | 1984年7月4日 | |
価格 | 3,800円 |
ゲームシステム
植物園に出現したドンキーや花を奪おうとする虫たちを殺虫剤を使って撃退する。
スタンリーを操作して、画面上中央にいるロープにぶら下がったドンキーを殺虫剤を使ったショットで上まで追い込むか、ドンキー以外の一定の虫を殺虫剤で撃退させるかのどちらかでクリアとなる。
画面下部に5つの植木鉢があり、子蜂が下に到達するとそれを持ち去ろうとする。殺虫剤でその虫を撃退すると花は戻るが、巣まで持ち去られてしまうと戻らない。ステージクリア時に5つの花が残っているとパーフェクトボーナス5000点を獲得する。
スプレーの射程は短く、途中で失速するので遠くの敵には当たらない。そのため、ドンキーを最上段まで追い込むためにはジャンプ撃ちが必要だが、ジャンプ中は操作が効かないので敵の標的になりやすい。
スタンリー1人につき、強力殺虫剤「パワースプレー」をひとつ使用できる。ドンキーがぶら下がっているロープの途中に付いていて、一定程度ドンキーを押し上げてドンキーの手がパワースプレーに触れると落ちてくる。「パワースプレー」は射程が長く威力も高い。パワースプレーを取らずにステージクリアをしても、ミスするまではずっと地面に存在し続ける。
ドンキーを画面下まで落下させてしまったり、虫に触れたりドンキーや虫が放つ弾を受けるとミスになる。
操作方法
十字ボタン | 主人公の移動 |
Aボタン | スプレーを噴霧する |
Bボタン | スプレーを噴霧する |
セレクトボタン | ゲームモードの選択 |
スタートボタン | ゲームのスタート |
ステージ構成
パターンは全部で3種類あり、1面は4段構成。2面は真ん中に穴が開いていて、中央から上方にジャンプしても最上段に届かないので迂回する必要がある。3面は1段少なく3段だが、水平に張られた4本のツタに幼虫がぶら下がって妨害する。
登場キャラクター
▶スタンリー(主人公)
茶色でストレートの髪に大きな鼻が特徴である。しかし、マリオのような髭はない。服装は帽子をかぶっていない点以外はマリオとほぼ同じで、白の長袖シャツに紺色のオーバーオールである。
▶ドンキーコング(悪役)
画面上部の2本のロープにぶら下がり、蜂や虫を呼び出す。時間経過とともに徐々に下がってきて、ロープの最下部にまで到達すると地面に飛びおり、ミスになる。たまにヤシの実を投げて妨害する。
▶バズビー
巣から飛び出てきて、植木鉢を持ち去ろうとする。槍を投げてくるものもいる。8面以降で姿が変化する。植木鉢の持ち去りに成功して画面外に消えるとパワーアップし、ドンキーの周辺をぐるぐる回った後、こちらへ高速で体当たりをしてくるようになる。
▶ベスピー
サイズが大きい蜂で、スプレーを2発当てないと倒せない。最初は黄色だが1発当てると色が青く変わり、もう1発当てると4方向へ残骸を飛ばす。植木鉢は持ち去らない。
▶クリーピー
芋虫の姿をした敵。左右から張られた一定のコースの上をゆっくりと這ってくる。普通のスプレーを当てても倒せないが、一定時間、動きを止めることができる。「パワースプレー」でのみ倒すことができる。
▶アタッカー
蚊の姿をした敵。小さく円を描くようにしながら、素早く飛ぶ。スタンリーと平行に並ぶと、横から高速で体当たりを仕掛けてくる。12面以降で姿が青から茶色に変化する。花は持ち去らない。
▶蛾
15面以降で登場する。行動パターンは子蜂と同じで、花を持ち去る。
評価
前2作は、各ステージごとに変化があったが、本作は固定画面型のシューティングゲームということもあり、多少画面の構成が変わる程度の違いしかないので、ステージが代わり映えしない。
しかし、操作性はよく、シューティングゲームとしてはなかなか出来が良い。