ピンボール【ファミコン】-RetroGame-

上下2画面に分割されたシンプルなピンボールゲームで、ボールの位置によって画面は随時切り替わる。ボールの挙動や見えなくなるフリッパーなど、ゲーム性に重点を置いている。また、アップポストやストッパーによる救済措置など、初心者への配慮もある。

「GAME A」と「GAME B」があり、後者はボールの動きが多少速い。2プレイヤーの場合は交互プレーになる。

ジャンル ピンボール

発売元 任天堂
開発元 任天堂
発売日 1984年2月2日
価格 3,800円

 

ゲームシステム

ピンボールは上段と下段の2画面分に分かれていて、それぞれ仕掛けも異なる。フリッパーは上段と下段に各1対ずつ存在する。

上段

トップレーン

3レーンに分かれていて、それぞれのレーンを通過する度に得点が入る。得点は、両端が500点、中央は1000点入る。

バンパー

トップレーンの真下に1個設置されている。当たると大きく弾かれ、100点が入る。

右レーン

右側に存在するレーン。このレーンをボールが通過すると500点が加算され、中央にあるビンゴランプが回転する。

左レーン

左レーンにはドットが並んでおり、ボールがドットの上を通過すると通過したドットは消え、1つにつき100点が加算される。この時、ドットを全て消すとアシカが玉突きを開始する。消えたドットはアシカの玉突き終了後に全て回復する。

ターゲット

バンパーの斜め左上にある、壁の中に100と書かれている小さな黄色いスイッチ。ボールが当たると画面が光ってボールを弾き、表示される数字の分だけ得点が加算される。ターゲットにボールが当たる毎に100ずつ増えて行き、1000まで上がる。左レーンのドットが全て消えると100に戻る。

4連ターゲット

画面中段左にある、4つの黄色いターゲット。ボールが当たると100点が加算される。ボールを当てると消滅して1つにつき100点、4つ消えると1000点のボーナスが入る。
ターゲットが全て消えた後、トップレーンにボールを通過させると回復する。

ビンゴランプ

画面中央付近にある、「ペンギン」「3」「7」の3種類の絵柄。ビンゴランプは台の右側にある500の数字が見えるレーンをボールが通過すると回転を始める。ビンゴランプの上を左右に移動している小さなピンク色の板にボールが当たると、ボールを当てた位置に対応したビンゴランプの回転が止まる。全てのビンゴランプの回転が止まり、3つの絵柄が揃うとボーナス点が入るとともに、フリッパーの中央にアップポストが現れる。アップポストはしばらく経つと消える。

ホールキッカー

右下に見える赤い円形。入ったボールを勢いよく弾き出す。ボーナスステージからの復帰場所にも使われる。

 

下段

トップレーン

画面上方にトランプが置かれた5つのトップレーンがあり、その下にある短いレーンの間をボールが通ると通ったレーンの上にあるトランプが開く。5つのトランプを全て開けるとボーナス得点が入り、フリッパーの中央にアップポストが現れる。アップポストは現在のボールを落とすまで消えない。

ホール

トップレーンの右側の赤い円形。ボールが入るとボーナスステージに移る。

バンパー(×3)

トップレーンの真下にピンク2つと黄色1つで逆三角形の形で設置され、当たったボールを弾く。当たると100点が入る。

7連ターゲット

左壁にある、1から7までの数字を持った7つのターゲット。ボールを当てると消滅して、100点が入る。7つのターゲットが全て消えると、右上(ボーナスステージ入口)の下にプランジャーレーンに戻るルートが開く。ルートはプランジャーレーンかリターンレーンを通過すると閉鎖する。

3つの「バンパー」の下方にある3つの卵。ボールが通過する毎に「ヒヨコ→消滅→卵→ヒヨコ→・・・」の順に変化する。ヒヨコが3つ揃うとアウトレーンにストッパーが出現する。

 

ボーナスステージ

下段画面の「ホール」にボールが入ると、マリオとレディが登場する「ボーナスステージ」へ移行する。レディのいる部屋には3枚の床があり、下にある数字の色を縦に揃える事で床は小さくなって行き、最終的に落ちてきたレディを受け止めるとボーナス得点になる。ビンゴランプはボールが上を通過するたびに色が変化する。

 

操作方法

十字ボタン 左フリッパーを上げます(ボーナスステージではマリオを左右に移動)
Aボタン 右フリッパーを上げます
Bボタン 右フリッパーを上げます
セレクトボタン ゲームモードの選択
スタートボタン ゲームのスタート

 

評価

ボーナスステージに移ったり、途中でフリッパーが見えなくなったりするような現実では取り入れられない演出やギミックを取り入れている。

また、1画面固定型のゲームが主流の時代に、上下2画面分割の画面構成は新鮮でもあった。ただ、BGMもなく地味なゲームであることも事実であり、飽きが来るのも早いかもしれない。